レッスンを辞めた直後は、次回までにやる課題がなくなって、急に練習の軸が見えにくくなることがあります。自由になったはずなのに、何から弾けばいいのか迷う。そんな時もあるのではないでしょうか?
ただ、退会後に全部を決める必要はありません。練習すること、短く振り返ること、人前で試すこと。この3つを小さく回せれば、独学でも自分なりの進み方を作れます!
レッスンを辞める判断自体に迷いが残っている場合は、まずこちらも確認してみてください。

まずは「何を続けたいか」を一つ決める
退会後の練習が散らかりやすいのは、課題曲、基礎練習、アドリブ、バンド参加など、気になることが一度に増えるからかもしれません。どれも大切ですが、最初から全部を同じ熱量で進めると、取り組んだ感覚が残りにくくなります。
まずは当面の主目的を一つだけ選んでみても良いかと思います。たとえば「一曲を最後まで弾けるようにする」「リズムが崩れやすい部分を整える」「人と音を出す機会を作る」といった、練習場面を想像できる言葉がおすすめです。
目的は固定し続ける約束ではありません。数週間後に弾きたい曲が変わったり、別の課題が見えたりしたら、そこで選び直せば十分です。
レッスンがあった時間を、自分の練習枠に置き換える
以前レッスンに使っていた曜日や時間帯は、自主練習の予定を置く目印になります。いきなり毎日長く弾こうとするより、「この時間は楽器に触れる」と決めたほうが、生活の中に残しやすいこともあります。
一回の練習時間も、集中が切れる前に終われる長さで構いません。忙しい週には短く音を出すだけの日があっても大丈夫です。弾けなかった日を失敗として数えるより、次に楽器を開くハードルを上げないほうが続けやすいと思います。
休む基準も先に考えておくと気が楽です。予定が詰まっている日は休む、疲れている日は課題曲を聴くだけにする、といった逃げ道を用意しておくと、練習計画が苦しい義務になりにくいですよ。
独学で迷わないための練習メニューの作り方
練習メニューは、選んだ主目的から逆にたどると組み立てやすくなります。課題曲を弾けるようになりたいなら、曲を通す時間だけでなく、引っかかる数小節をゆっくり確認する時間も入れます。
そこに、基礎を確かめる時間と、好きに音を出す時間を少しずつ加える形なら、単調になりすぎません。ここでいう基礎は、音を一つずつそろえる、リズムを手拍子で確認するなど、今の課題曲につながる小さな練習として考えると取り入れやすいです。
教材や動画を探し始めると、次々に新しい課題が見つかります。でも、増やしすぎると「何ができるようになったか」が分からなくなりがちです。一つの課題をしばらく続け、弾きにくさが変わったかを見てから次を足してみてはいかがでしょうか。
練習記録で「できた」と「次にやる」を残す
講師からのフィードバックがなくなると、自分では前に進んでいるのか判断しにくいものです。そんな時は、練習の最後に短い記録を残すだけでも、次回の迷いを減らせます。
「曲のこの部分はゆっくりなら弾けた」「テンポを上げると音が急ぐ」「次は二小節だけ繰り返す」のように、できたことと次にやることを一行ずつ書けば十分です。上達を大きな言葉で判定しなくても、前回より具体的に弾けた部分があれば、それは確認材料になります。
ときどき短く録音や動画を残して、少し時間を空けて聴き返す方法もあります。弾いている最中には気付きにくいリズムや音の長さが見えることもあるでしょう。ただし、粗探しだけにならないよう、「前より安定した場所」も一緒に探してみてください。
セッションや人前で弾く場は、小さく試していく
セッションは、ほかの人とその場で音を合わせる実践の場です。独学で練習したことを外で試す場として気になりますが、準備が完璧になるまで待たなければならないわけではありません。
いきなり参加することに不安があれば、まず見学できる場を探したり、知人と短く音を出したりする方法もあります。人前で弾くことに慣れるというより、「自分の練習で何を準備したいか」を見つける機会として考えると、少し入りやすくなるかと思います。
参加を考える際は、その場で扱われそうな簡単な曲や進行を一つ確認し、曲の流れを追えるようにしておくと安心材料になります。難しいフレーズをたくさん用意するより、音を出さない場面も含めて流れを聴けるほうが、最初の一歩には合うこともあります。
独学で詰まったら、レッスンに戻る選択も残しておく
独学で続けていると、弾き方が分からない、練習の優先順位が決められない、といった壁にぶつかることがあります。その時にレッスンへ戻ることは、独学が失敗だったという意味ではありません。
課題がはっきりしているなら、その部分について相談するために受講を考えることもできます。生活の状況や目標に合わせて、独学、セッション、レッスンの比重を変えていけばよいのだと思います。
親記事では、レッスンを離れた後に別の視点が生まれることや、必要になれば再開を考えられることにも触れています。辞める・続けるを重く二択にせず、今の自分に合う小さな循環を作れるとよいですね。

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