聴音の始め方:短いメロディーとリズムを書き取る練習手順

練習・レッスン

聴いた音を譜面に書こうとすると、「どこから手を付ければいいのだろう」と止まってしまいませんか? 音程とリズムを一度に正確に捉えようとすると、短いフレーズでも急に難しく感じます。

そんな時は、長い課題を一気に書くより、短く区切って「聴く→分ける→書く→確かめる」を繰り返す形から試してみても良いかと思います! 最初はリズムだけでも十分です。

聴音は、鳴った音を聴いて譜面にする練習です。一方で、楽譜を見て歌い、音程を確かめる視唱も、耳と譜面を結び付ける別の練習になります。ソルフェージュ全体の入り口や視唱の考え方を確認したい場合は、こちらも参考になります。

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聴音は「短く区切って書く」練習から始めよう

初回から曲のように長いメロディーを書こうとしなくても大丈夫です。まずは一つか二つの小節、あるいは数音だけの短い並びを対象にすると、何を聴き逃したのかを見つけやすくなります。

聴音では、最初から一度で正解を書くことだけを目標にしなくてよいと思います。最初に聴いた印象を仮に書き、もう一度鳴らして直す。この往復そのものが練習になります。

音が上がったのか下がったのか、拍の頭に音があるのか。このように一つずつ問いを小さくすると、五線譜の前で迷い続けにくくなります。

最初に用意するものと、課題を小さくする決め方

用意するものは、五線紙と鉛筆、そして答えを確認するために音を出せる手段です。鍵盤があると一音ずつ確かめやすいですが、音が出せる環境であれば、まずは短い課題を繰り返し聴けるようにしておくと取り組みやすいです。

課題には、拍子と最初の音をあらかじめ決めておくとよいです。拍子とは、一小節の中で拍をどう数えるかという約束です。たとえば四拍を感じる課題なら、「1、2、3、4」と一定に数えながら聴く準備ができます。

最初は音数を少なくし、細かく刻むリズムや大きな音の跳びは後に回してみてください。難しくする要素を一度に増やさないだけでも、何を練習しているのかが見えやすくなりますよ。

リズムだけを書き取る練習手順

メロディーを聴く前に、同じ高さの音でリズムだけを鳴らす課題から始める方法があります。音程をいったん考えなくてよいので、拍の中で音がどこに置かれているかへ意識を向けられます。

まず、何度か聴きながら拍を手で軽く数えます。次に、一拍目の頭に音があるのか、拍の途中で鳴るのか、音が伸びているのかを分けて捉えます。全部を覚えてから書こうとせず、一小節ずつ空欄を埋める感覚で書いてみても良いかと思います。

書けたら、自分で譜面どおりに手を叩くか、同じ高さの音で鳴らしてみます。元のリズムと比べて、音の始まる場所や長さが違っていないかを確認します。合わなかった場所には印を付けておくと、次に聴く時に注目する場所がはっきりします。

短いメロディーを書き取る練習手順

リズムがある程度追えるようになったら、短いメロディーに進みます。この時も、リズムと音程を完全に同時に決めなくて構いません。先にリズムの骨組みを書き、そこへ音を置いていくと整理しやすいです。

はじめに基準となる最初の音を確認します。基準音とは、次の音が上がったか下がったかを考える出発点になる音です。その音を声で出したり、確認用の鍵盤で鳴らしたりしてから、次の一音だけを聴いてみます。

次の音が高くなったか低くなったか、近くへ動いたか大きく跳んだかを、まずは大まかに書きます。その後で鍵盤や声を使い、書いた二つの音を続けて鳴らして元のメロディーと照合します。違っていたら消して直せば大丈夫です。

たとえば三音の課題なら、一音目と二音目を確かめてから三音目へ進みます。最後まで記憶してから書くよりも、短いまとまりごとに確認したほうが、耳で捉えた感覚と譜面の形を結び付けやすいのではないでしょうか?

答え合わせで見る場所と、次に難しくする順番

答え合わせでは、正解か不正解かだけで終わらせず、どこで迷ったかを見てみます。リズムの位置を取り違えたのか、音の上下は合っていたけれど高さが違ったのか、それとも最初の基準音から迷ったのか。引っかかった場所を分けておくと、次の課題の選び方が変わります。

音程が難しかったなら、次回もリズムは同じくらい簡単にして音数だけ少し増やす。リズムが難しかったなら、音の高さは一つに戻して拍を聴く。このように一要素ずつ変えると、苦手な部分を置き去りにしにくいと思います。

書き直した譜面は残しておくのも一つの方法です。後から見返した時に、「ここは音の動きではなく長さで迷った」と分かれば、同じような場面が出てきた時に目を向けるきっかけになります。

聴音を続けるときは、視唱も別の角度から使う

聴音は耳で受け取った音を譜面へ向ける練習ですが、書いた譜面を声に出すと、今度は譜面から音を確かめられます。書き取った後に自分で歌い、確認用の音と比べる流れを加えると、答え合わせの時間もただの採点ではなくなります。

うまく書けなかった課題も、短くして戻れば試し直せます。まずはリズムだけ、次は数音のメロディーというように、一回分の課題を小さく作ってみてください。

楽譜を歌って音程を確かめる視唱については、親記事で紹介されている「声を出す→聴く→確認する」という流れも参考になります。聴いたものを書く練習と、書かれたものを歌う練習を行き来すると、譜面を見る時の感じ方も少し変わってくるかもしれません。

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