ジャズに挑戦したいベーシストに特化した教本【はじめてのジャズ・ベース】

教材

今回のテーマは『ジャズに挑戦したいベーシストに特化した教本【はじめてのジャズ・ベース】』です。

もう10年以上前の話。何気なくインターネットでジャズ関連の本を検索していたら、ベーシスト向けの教本が出ているとの情報が飛び込んできました。

概要を見てみると別記事でご紹介しました「はじめてのジャズ・ピアノ・トリオ」の姉妹本に当たり、その本が非常に良い内容でしたので、直ぐに買いに行ったのを覚えています。

ギターやサックス等、ジャズの主要な楽器に関しても出版されている当シリーズですが、今回はベース編の内容についてご紹介させて頂きます。

書籍情報

書籍名:はじめてのジャズ・ベース
著者:池田 達也

大きな書店や楽器店であれば、簡単に入手出来ると思います。
私は近所にある楽器店で購入しました。

どんな内容?

ジャズを弾いたみたいというベーシストを対象に、基本的な部分から応用的な事まで幅広く解説されている本です。

導入編、初級編、中級編、上級編と4つに分けられているので、徐々にステップアップしながら進める内容となっております。

導入編ではジャズセッションの流れや基本的な楽器編成については勿論の事、個人的にはエレキベースとウッドベースの特徴や違いにまで解説が及んでいる点が他の教本には無い部分でしたので興味を持って読む事が出来ました。

著者の池田さんはエレキベースとウッドベースの両方を演奏する言わば二刀流の使い手で、両方の楽器を経験しているからこその独自の考えや解釈を詳しく書いてくれています。

「左手のフォームはエレキとウッドで流用出来る。」
「右手はそれぞれに独自の練習、奏法が必要。」
「ウッドが上手に弾けるからと言って、エレキを現代的な奏法で流暢に弾けるとは限らない。」
「エレキベースでジャズセッションに参加する事に、抵抗を感じる必要は無い。」

他の本ではあまり語られていない視点での内容が、導入編の時点で色々と読むことが出来ますのでお勧めしたいポイントです!理論が分からないという方でも読み進められるかと思います。

初級編からジャズスタンダード曲を課題にして、もう少し詳しい内容になってきます。

「F Blues」や「Fly Me to the Moon」「Autumn Leaves」といった初心者向けの曲から、循環モノとして有名な「Oleo」等、課題曲として丁度良いレベルの曲が取り上げられていますし、後半の上級編になりますと「Cantaloupe Island」や「The Chicken」のようなジャズファンク系の曲まで出てきます。

筆者が様々なジャンルをこなすプレイヤーであるからこそ、4ビートに限らず16ビートで演奏する曲も取り上げているのでしょうね。

曲や奏法の解説も丁寧にされており、簡単過ぎず&難しすぎずのラインを保っている印象です。

また「はじめてのジャズ・ピアノ・トリオ」同様にCDが付属しているのですが、これは模範演奏として聴き込む事も出来ますし、マイナスワン音源もありますのでセッションの練習にも使えます。

初心者にとって音を確認出来る事は非常に有難いので、この点も学習において助かりました!

感想

エレキベースとウッドベース、両方の奏者にも使える教本として貴重な存在だと思います。

楽曲や奏法以外に、楽器の特徴までも解説されていますので、エレキベース奏者がこの本をきっかけにしてウッドベースの魅力を知る事もあるかと思います。

リズムアプローチも4ビートから16ビート、ブルース、アフロ、ボサノバと幅広いので現代的なジャズを学ぶにも役に立ちます。

しかし初心者の方が思い描くジャズは「ビバップのような4ビートジャズ」だと思いますので、別の視点で捉えれば「スタンダードな4ビートジャズに特化した内容にしても良いのでは?」とも言える部分があります。

このあたりは意見が分かれる部分でもありますね。

しかしある程度の学習が進んだ方には、更なるステップアップを図れるツールになりますので、ジャズを続けていくベーシストの方は持っておいて良い本だと思います。

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