今回のテーマは『ジャズの歴史を楽しく解説!【マンガでわかるジャズ】』です。
これまでもジャズに関連する本をご紹介させて頂いておりますが、教則本が中心となっております。
教則本はある程度ジャズプレイヤーとして経験がある方向けの内容となりますが、今回ご紹介する本はマンガ。
しかも難しく書かれておらず、理論的な事より歴史やミュージシャンの生い立ち等を中心としており、楽しく読むことが出来ましたのでご紹介させて頂きます。
書籍情報
書籍名:マンガでわかるジャズ
著者:山本加奈子
監修:及川亮子
2018年に出版されており、大きな書店に行けば見つけられると思います。
ネットでも購入可能ですから、入手は簡単です。
どんな内容?
「そもそもジャズとは何?」と言う超基本的な事から、歴史やバンド編成、アルバムやライブハウスの情報まで多岐に渡っております。
情報量は多いのですが、決して詰め込み過ぎている印象も無く、ジャズを色々な側面から触れるには丁度良い感じです!
その中でも特に印象的だった内容について書いていきたいと思います!
ジャズの歴史 A history of jazz
バンド編成と楽器 Band organization & instruments
ここではジャズの編成について語られております。
ジャズと聞いて皆さんはどんな編成を思い付きますでしょうか?
ジャズと言ったら、ピアノとベースとドラムの3ピースでしょう!
ホーンセクションが沢山いるビッグバンドですよね!
小人数によるコンボ編成と、大人数によるビッグバンド編成。
両方ともジャズの形として存在しておりますが、「個人のアドリブを重視」「重厚なハーモニーを重視」等、特徴も違ってきます。
このような編成について詳しく書かれているので、初心者の方が持つジャズに対するイメージも膨らむのではないでしょうか。
編成に加えて、各楽器の役割についても分かりやすく記載されておりますので、これから楽器を買ってジャズに挑戦しようとしている方には参考になると思います!
ジャズを聴いてみよう Linten to jazz
「レコード編」「ジャズ喫茶編」「ライブハウス編」で構成されており、それぞれの楽しみ方を知る事が出来ます。
近年はサブスクリプションのような方式で音楽を聴かれる方が多いと思いますが、やはり「ジャズと言ったらレコード!」とアナログの魅力を語る方々も少なくありません。
「レコード編」ではアナログならではの音の魅力や、保管方法に至るまで解説されております。
これを読んでいると、是非アナログを家で楽しんでみたくなります(^^♪
「ジャズ喫茶編」ではお店での基本マナーを学ぶことが出来ます。
1950年代から70年代には多くのジャズ喫茶が存在していたようですが、殆ど見かけなくなってしまいました。
しかしそんな時代の変化に合わせながら、当時の雰囲気を残しているお店もまだ残っておりますので、ジャズ喫茶でジャズに触れてみるのも一興かもしれませんね。
最後の「ライブハウス編」では、お店の紹介や雰囲気、システムについて解説。
どうしてもジャズライブハイスと聞くと、敷居の高さを感じてしまいますよね…(^-^;
しかし、本書を読んでいますと意外と気軽に訪れる事が出来る場所だと認識出来るはずです!
有名店が紹介されておりますので、是非足を運んでみては如何でしょうか?
感想
とにかくジャズの初心者にとっては、「難しそう」というイメージの払拭が大事だと思います。
実際プレイヤーとして自由に演奏するには、ある程度の修練が必要となってきますが、リスナーとして楽しむ分には、ある程度のルールやジャズの背景を知っていれば十分だと思います。
そんなジャズに触れるきっかけを作ってくれる1冊ですので、初心者の方には最適ですし、「プレイヤーとしては経験者だけどジャズの歴史はあまり詳しくない」と言った方にもオススメです。
きっとプレイの幅も広がると思います!
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