ウォーキングベース作成に特化した教本!【ウォーキングジャズライン】

音楽関連教材

今回のテーマは『ウォーキングベース作成に特化した教本!【ウォーキングジャズライン】』です。

ジャズに関する教本は沢山ありますが、更にジャズベースに特化した内容となりますと一気に数が減るかと思います。

その中でも更に「ウォーキングベース」に特化した内容という、在りそうであまり無かった有難い教本です。

ベースライン作りで非常に参考になったので、紹介させて頂こうかと思います。

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書籍情報

書籍名:ジャズベースの基本 ウォーキングジャズラインforベース
著者:Jay Hungerford(ジェイ・ハンガーフォード)

2002年に出版されております。
以前大きな楽器店で見かけた記憶がありますが、ネットで購入された方が確実です。

あまり小さな書店や楽器店には、置いてある感じでは無いかと思います。

どんな内容?

ジャズの基本とも言えるBluesを課題として内容はスタートします。

12小節のベースラインを1小節ごとにそれぞれパターン①、パターン②のようにパターン化していき、それらを組み合わせてオリジナルのベースラインを作っていきます。

とにかく「度数をパターン化して覚える→コードに当てはめる」を繰り返していきます。要はコピペです。

Bluesでの練習を終えるとスタンダード曲のコード進行を用いて実践していきますが、これも同様の手順でベースラインを作成していきます。

Autumn Leaves、Take The “A” Train、Satin Doll、Days of Wine and Roses 等

当てはめるだけでラインが作成されていく事を体験出来るので、特にライン作りで困っている初心者の方には楽しく面白く練習が出来ると思います!

単純に「このフレーズを当てはめろ!」と言った内容では無く、ディグリーネームを用いて「どのような度数によってベースラインが構成されているのか」を確かめながらラインを作り上げていきます。

その為、度数の知識がある程度必要となってきます。
ちょっと苦手意識が強い方は、一旦度数を学習して慣れておく事をオススメ致します。

例えば1小節のウォーキングラインを4つのパターンで度数化すると、下記のようになります。

①1、3、5、3
②1、6、5、3
③1、2、♯2、3
④1、3、4、♯4

これだけだと単なる数字の羅列になってしまいますが、「C7」「F7」というコードに当てはめてみましょう。
そうする事で音が見えてくると思います。

C7に当てはめた場合
①1、3、5、3 → C、E、G、E

②1、6、5、3 → C、A、G、E
③1、2、♯2、3 → C、D、D♯、E
④1、3、4、♯4 → C、E、F、F♯
F7に当てはめた場合
①1、3、5、3 → F、A、C、A
②1、6、5、3 → F、D、C、A
③1、2、♯2、3 → F、G、G♯、A
④1、3、4、♯4 → F、A、B♭、B

このようにディグリーネームからウォーキングラインを作成していくので、キーが変わったとしても対応出来るようになっています。

この1小節ごとにパターン化する方法以外にも、2小節で一つのパターンとしたものも存在します。
その他にも色々なアプローチ方法が記載されているので、是非試してみて下さい!

またスタンダード曲と同じコード進行のマイナスワントラックが20曲含まれているので、一人でもどんどん練習を進めていく事も可能ですよ(^^♪

感想

「ベースラインをパターン化して認識する」と言う、あまり他の教本では見られなかったアプローチでしたが、非常に分かりやすくウォーキングベースに関する教本では一番お世話になっています。

全て五線譜で音が記載されているので、読譜の勉強にもなるのですが、五線譜が読めない方向けにもタブ譜が併記されていれば尚良かったと思います。

しかし内容としては初心者以外にも参考となるアプローチが多く紹介されており、総じて非常に参考となるものばかりですので、ウォーキングベース本として一冊持っておいて良いと思います。

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