今回のテーマは『ベースソロはどのように弾くの?一番最初に取り組んだ練習方法』です。
ジャズではベースもソロを演奏します。
ウォーキングに関しては何となく理解は出来ているし演奏も出来るけど、ソロは何から始めたら良いのか分からない…。
そんな方に向けて、私が一番最初に取り掛かったベースソロの練習方法についてお話してみたいと思います。
スケール理論が分からないとソロは出来ない?
ベースソロを演奏するにはスケールを始めとした理論の理解が無いと無理だよな…
こんな話をよく聞かれると思います。
私もそのように思っておりましたし、先生からもソロ演奏における理論の重要性を毎回のように説かれておりました。
なので自分がソロを演奏するまでには相当の時間が必要なんだろうなと、かなり先の事として考えていたような気がします。
今すぐにでもセッションに参加したいと考えている方にしてみれば、少しもどかしいですよね。
とは言うものの、やはりウォーキングとソロが一通り出来てからセッションに参加したいと考えている方もいらっしゃるかと思います。
確かにソロ演奏において理論は非常に重要である事は否定しませんが、レッスンでは理論を学ぶ前に取り組んだソロ練習方法もありましたので、それをご紹介させて頂きます。
必ずしも理論の習得をしないと演奏出来ないものでは無いという事です。
まずはテーマをコピーしてみる
その最初の方法とはテーマ(メロディ)をコピーする事でした。
アドリブソロに挑戦していこうとしているのに「コピーをする」という一見すると相反する行為ですが、実はソロを演奏する方法として初心者には敷居が低く、かつ今後理論を用いたソロを演奏していく上でも非常に役に立つ方法でもあるのです。
まず楽譜通りにテーマをコピーしてみて下さい。
少しだけアレンジを加えてみる
完コピが出来たら今度はそのテーマを少し崩して弾いてみます。
例えば本来は伸ばす音を微妙に短くしてみたり、逆に伸ばしてみたり。
リズムパターンを若干変えてみるだけでも印象が変わってきます。
また、音を少し加えてみるというのも良い方法だと思います。
「加える音の選定は理論が分からないと無理なのでは?」と臆してしまうかもしれませんが、自信が無ければ同じ音を繰り返しても良いですし、色んな音を試してみて合っている感じがすれば思い切って弾いてしまってもOKです。
あくまで「少しだけアレンジ」ですので、あまり細かい事は気にしなくても曲のイメージが損なわれたりする事はありません。自分の感性を信じてみましょう!
ほんの少し手を加えただけですが、この時点で立派なアレンジをしていることになりますので実際セッションの場で演奏しても問題無く対応出来ると思います。
しかもテーマという絶対に間違いの無い素材を使っておりますので、「何か雰囲気の合わないソロだなぁ…」と思われる事は無いです。
このような手法はメロディフェイクとも呼ばれ、ソロ以外でもテーマの演奏で頻繁に使われています。
色々なジャズミュージシャンの演奏を聴いていると、楽譜通りにテーマを弾いていないケースが多いですよね?
正にそれがメロディフェイクです。
このように理論的な知識は不要でもソロを取る事は可能ですし、メロディフェイクとしても使っていけます。
ベースソロに挑戦する一番最初の試みとしてとても良い方法だと思いますので、是非試してみて下さい。
まとめ
今回は『ベースソロはどのように弾くの?一番最初に取り組んだ練習方法』というテーマでお送りしてきました。
・メロディフェイクの手法はテーマ、ソロと使える場面が多いので押さえておくと便利。
コメント