今回のテーマは『コントラバスのメンテナンス方法について。毎日の練習後に!』です。
メンテナンスと聞くとお店に持参して調整してもらうとか、大掛かりな作業をご想像されてしまうかもしれませんが、ここでのメンテナンスは「練習後にやっておくべき軽作業」です。
些細な事かもしれませんが、楽器を長く大事に使っていく事にも繋がってきますので、参考にしてみて下さい。
楽器を拭く
エレキギターやエレキベース同様に、楽器本体を拭きます。これは基本中の基本ですね。
演奏する事で手汗を始めとする汚れが付着しますので、これらを拭き取っておくのですが、コントラバスの場合は2種類の布を用意して使い分けるのが良いと思います。
一つ目の布は楽器本体や弦を拭く
一つの布は主に「手汗」を拭く為です。
特に弦は手汗によって錆などの劣化が生じますので、念入りに拭き取る事で、長持ちさせる事が出来ます。
同時にネック等の手に触れる部分も併せて、ボディも拭き取れば細かな埃も取れてしまいます。
二つ目の布は弦や弓を拭く
もう一つの布は主に「松脂」を拭く為です。
ピチカート(指弾き)による演奏であれば不要ですが、アルコ(弓弾き)をした場合は主に駒の下の部分に松脂が付着しているかと思います。
その為本体を拭き取る布と一緒にしてしまうと楽器がベタベタになってしまいますので、これを防ぐために布を分けておきます。
弦は緩めない
エレキベースの場合、ネックに負担を掛けないよう長期間弾かない場合は弦を緩めたりする事があります。
しかしコントラバスの場合は弦を緩めてしまうと魂柱がズレたり落ちたりするリスクがあるので厳禁です!
ヴァイオリン属の楽器において、表板と裏板を直接つなげる唯一の棒である。魂柱により音が裏板まで振動し、楽器全体に音が響くようになる。
弦の張力によって表板にかかる圧力で、裏板との間に挟まれている状態で取り付けられている。
弦の交換時に全ての弦を外してしまうと、表板に対する圧力が無くなり、結果として魂柱が外れてしまうことがある。 その場合は、専門家による取り付けが必要となる。取り付けはf字孔から行う。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
魂柱が落ちてしまうと素人では直せませんので、気を付けて下さい!
弓は緩めて、拭く
一方、弓の弦は緩めておきます。
棹(スティック)の部分には演奏した際に松脂が飛んで付着しているので、松脂用の布を用いて拭いておきます。
私が練習後に実施している事は以上です。
いずれも簡単に出来るので、忘れずに実施しておく事をお勧め致します。
まとめ
今回は『コントラバスのメンテナンス方法について。毎日の練習後に!』というテーマでお送りしてきました。
・コントラバスの弦は緩めず、弓の弦は緩めておく。
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