ジャズスタンダード研究会3 『Blue Bossa』

セッション

今回のテーマは『ジャズスタンダード研究会3 『Blue Bossa』』です。

ピアニストの友人とベーシストの私によるセッション初心者同士の二人が、あれこれ試しながら音を出してみるというの軽い感じのセッション体験記です。

感じた事や気づきを共有させて頂きたいと思いますので、お付き合いの程宜しくお願い致しますm(__)m

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課題曲

Blue Bossa

1963年にトランペット奏者のKenny Dorhamによって作曲。ジャズのスタンダード曲として様々なミュージシャンより演奏されています。

私が参考音源としてよく聴いているのが、Dexter Gordonの「Biting the Apple」によるテイクです。

テナーサックスのワンホーンで物悲しくも、妖艶な音色で楽しませてくれます。
大きなメロディフェイクも無いので、テーマの勉強にもなるかと思います。

ちなみにDexter Gordonは、映画「ラウンド・ミッドナイト」でアカデミー主演男優賞にノミネートされるなど役者としても活躍した多才な人でもあります。

選曲理由

「スイングだけでは無く、ボサノバも弾いてみたい」というピアニストの友人の希望で挑戦してみる事に。
テーマがカッコイイなと思わせる曲ですね。

同じボサノバのリズムで有名な曲に「The Girl from Ipanema」がありますが、陽気な雰囲気であるこの曲とは対照的に、哀愁漂う雰囲気なのが特徴です。キーがマイナーだから当たり前なのですが(;^ω^)

セッションで演奏される頻度も高い方だと思いましたので、選曲してみました。

編成形式

Bass(koba)とPianoによるデュオ

アナライズ

曲構成はAB形式の16小節です。

キーは調号からE♭メジャーと判断出来ますが、並行調であるCマイナーの可能性もありますので、最後のコードも確認しておきます。

途中の9~12小節でD♭メジャーに転調していますが、最後は「Cm」で終わっていますので曲のキーはCマイナーとして捉えれば良いと思います。

ツーファイブ進行は「Dm7♭5-G7」と「E♭m-A♭7」で確認出来ます。

セッション実践

テンポは100で。
いつも通りアプリで鳴らしたドラムに合わせて弾くのですが、使用を止めてドラムレスの演奏にも挑戦。

実際弾いてみるとリズムがブレる事…お互いに引っ張られあう感じですね。
終始一定のテンポをキープする事の難しさを痛感しましたが、自分の弱点が見えてきたという点は収穫です。

また、ドラマーへの感謝の念も生まれました。改めてテンポやリズムのキープを助けられているなと。

多少8分音符を入れたりとラインにアクセント付けてみますが、あまりやりすぎるとボサノバの雰囲気が壊れてしまいます。

「ルート+5度」という王道な構成を中心に、とにかくボサノバのリズムでベースラインをキープする事に徹底していきます。

ちなみにボサノバは譜面のようなリズムで弾いて行けばOKです。

テーマ部分に限らず、引き続きピアノソロのパートでも同様のアプローチをしていきます。

ソロが一番戸惑いました(;^ω^)
スイングと同じ要領でツーファイブフレーズ等を使用してソロを取ってみても、何ともハマらない感じ。

使う音は間違っていないはずなのに…。

色々な音源を聴いて研究してみると、原因はリズムにあるという事が判明。

頭に休符を入れてみたりと、見様見真似で弾いてみると何とかそれっぽい形になりました。

参考したものの一つに下記の教則本があります。

様々なスタンダード曲の「ソロ」のみを掲載している本で、まずは完コピしてハマるアプローチを覚えていき、そこから独自のソロを構成していく方法を取ってみました。

音源CDも付属しているので、雰囲気も掴みやすい点が良いです。

まとめ

今回は『ジャズスタンダード研究会3 『Blue Bossa』』というテーマでお送りしてきました。
・「ルート+5度」という構成のベースラインを基本として演奏する。
・ドラムレスでのセッションにも対応出来るよう、テンポのキープを心掛ける。
・ボサノバのリズムパターンを押さえておくことで、ポップスなどのアレンジにも応用出来る。

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