今回のテーマは『度数表記を覚えるメリットについて。「3度、5度、7度…」に慣れる!』です。
これまでの記事の中でご紹介した内容において、当たり前のように「3度、5度、7度」と言うワードを使っていましたが、この件について具体的にお話をしておりませんでした。
実はジャズを勉強する上で基礎的な内容でもあり、実際私もレッスンで始めに教えられた事の一つでもありました。
先生からは「まずは度数の把握出来ていないと始まらない!」との事で、ひたすら勉強をした経験があります。
実施覚えていく事で色々なメリットがありますので、参考にしてみて下さい。
度数とは?
そもそも度数とは何なのか?
「度数」とは音程を数字で表したものです。
「長3度」とか「完全5度」のような言い方をしているのを見た事はありませんでしょうか?
ここではC△7のコードを例に出します。
構成音はC,E,G,Bですね。
このコードはCを1度とすると、その他の音は下記のような呼び方で1度からの音の距離を表す事が出来ます。
これだけだと大した内容ではありませんよね?
非常に簡単かと思いきや、実はこれだと正しく表現した事にはなりません。
「長」「短」「完全」「増」「減」を使って正確に表現する
例えば「Cから見てE♭の音は何度?」と問いかけられたとします。
先ほどの表からだと「E=3度」と導き出せますが、「E♭」になると??
このように正確な表現が出来ない事態が生じます。
その為、もう少し厳密に表現する度数の覚え方が必要になります。
実は度数の表現には長、短、完全、増、減の5種類が存在しており、これらを使い分ける事で正確な表現を可能にします。
先ほどのC△7の度数を正確に表すと下記の通りです。
さっきの困った「E♭」はCから見て短3度と回答すれば正解です!
いくつか例題を出してみますね。
まずは「こんな表現をするんだなぁ」程度に見て貰えばOKかと思います。慣れですので。
①Cから見てB♭の音は何度?
短7度
②Cから見てGの音は何度?
完全5度
③Cから見てF♯の音は何度?
増4度
覚え方
長や短だけならまだしも、完全、減、増と種類が多いので混乱しますよね…(;^ω^)
このあたりは暗記になってしまう所ですが、覚えやすいようにまとめてみましたので参考にしてみて下さい。
2度、3度、6度、7度の場合
長・短で表現
1度、4度、5度の場合
完全・増・減で表現
ジャズを演奏していく上での共通言語、概念になりますので必ず役に立ちますし頻繁に触れる事があると思います。
慣れの部分が大きいので、少しずつでも全然OKです。
プレイヤー同士の意思疎通にも使える知識なので、是非習得してみて下さい。
まとめ
今回は『度数表記を覚えるメリットについて。「3度、5度、7度…」に慣れる!』というテーマでお送りしてきました。
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