ジャズスタンダード研究会4 『Take the ‘A’ Train』

セッション

今回のテーマは『ジャズスタンダード研究会4 『Take the A Train』』です。

ピアニストの友人とベーシストの私によるセッション初心者同士の二人が、あれこれ試しながら音を出してみるというの軽い感じのセッション体験記です。

感じた事や気づきを共有させて頂きたいと思いますので、お付き合いの程宜しくお願い致しますm(__)m

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課題曲

Take the ‘A’ Train

1939年にDuke Ellingtonが楽団のピアニストであるBilly Strayhornに作詞や作曲を依頼。
CMを始め、色々な場面で使われている曲なのでジャズに詳しくない方にも知られています。

ディズニーシーのBig Band Beatでも、ずっと演奏され続けていますね!
それだけ馴染みのある曲です。

 私が他に参考音源としてよく聴いているのが、Duke Ellingtonによるテイクです。
やはりEllington=Take the ‘A’ Trainのイメージが強いからでしょうね。

選曲理由

とにかく有名なジャズスタンダードですし、初心者向けのセッションでも取り上げられる事が多いという印象です。

私も「はじめてのジャズ・ピアノ・トリオ」という本を買って、個人的に曲の練習をしていた時があるのですが、その教本の中でも取り上げられていた曲の一つです。この本で初めて弾いてみた記憶があります。

実際私が通っていたセッションにおいても演奏されておりましたし、セカンドリフで遊んでみるという楽しみ方もあるので、慣れておいて損は無い曲との事で選んでみました。

編成形式

Bass(koba)とPianoによるデュオ

アナライズ

曲構成はAABA形式の32小節です。
やはりスタンダードの曲にはこの形式が多いですね!

曲は違えど、この32小節という長さは共通しています。
弾き込む事で体に小節数の感覚を覚えさせる事が出来るので、結果として他のスタンダード曲にも応用出来るスキルが身に付いている事にもなるのではないでしょうか。

キーは調号からCメジャーと判断出来ます。

ツーファイブ進行は「Dm7-G7」と「Gm7-C7」が確認出来ます。

セッション実践

いつもは100を目安にしておりますが、ミディアムテンポとされる80~120位で挑戦。

軽快な曲として知られていますし、実際に80まで落とし込んで演奏してみると「のんびり過ぎるかな?」という印象でしたので、120で練習しました。

譜面によっては170なんて指示もありますので、早いテンポにも慣れていかないといけませんね。

ピアノの定番イントロでスタート。
いつも通り2ビートのベースラインで演奏していきます。
Bパートは盛り上がる部分でもあるので、ここは4ビートに切り替え。

AABA形式のBパートはサビのような位置付けですね。

キーがCですし、難しいコードも出てこないのでそんなに手こずる事も無いかと思われるのですが、Bパートの「F△7」が4小節連続で出てくる箇所を始め、同じコードが続く部分は似たようなフレーズを繰り返しがちになってしまう事が多々ありました…。

音域を変える等して変化を付けるように意識していきます。
またドミナントコードのD7は「Am7-D7」にリハーモナイズをする事で、変化を付ける事も出来ます。

Aパートの「Dm7-G7」の2小節がツーファイブ進行なので、ここでツーファイブフレーズを弾きます。

他にもAパート内には1小節内で「Dm7-G7」「Gm7-C7」と進行している部分もありますので、ここもツーファイブフレーズの1小節バージョンをブチ込んでいきます。

ツーファイブフレーズは2小節バージョンと1小節バージョンの2種類あると、対応の幅も広がります。

まとめ

今回は『ジャズスタンダード研究会4 『Take the A Train』』というテーマでお送りしてきました。

・実践だと咄嗟に引き出せない事が多いツーファイブフレーズ。今回は意識してソロが取れた。
・Bパートの「F△7」4小節連続や「D7」2小節連続など、同じコードが続くときの対応が弱い。
指板上も同じ箇所をモコモコ弾いてしまっているで、音域を変える等の方法で変化を付けられるようにしたい。
・今回はセカンドリフでの演奏は無し。ドラマーがいれば是非挑戦してみたい!

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