今回のテーマは『耳を鍛える為の本!【ソルフェージュ(1)新曲視唱と聴音練習】』です。
レッスン受講中に教材として購入した本をご紹介させて頂きます。
先生からの勧めもあり、初学者でも挫折する事無く練習出来る教本です。参考にしてみて下さい。
書籍情報
書籍名:ソルフェージュ(1)新曲視唱と聴音練習
著者:岡田龍三
大きな書店に行けば入手可能かと思いますが、私はAmazonで購入しました。
どんな内容?
タイトルそのままの内容です(;^ω^)
ソルフェージュについての詳しい内容はWikipedia先生に譲りますが、要は楽譜を読む訓練をする為の教本になります。
ソルフェージュ( solfège)とは西洋音楽の学習において楽譜を読むことを中心とした基礎訓練のことである。楽譜を中心とした音楽理論を実際の音に結びつける訓練を指す。これらの訓練を通じて得られる能力、特に読譜能力はソルフェージュ能力と呼ばれる。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
私はコントラバスを弾く前、エレキベースとピアノを弾いておりました。
(ピアノは本当に少しだけです!)
チューニングが合っているという前提ですが、エレキベースには基本的にフレットがありますので、「3弦3フレットはC」のように指板上で視覚的に音を把握する事も可能です。
更にTAB譜という非常に便利な譜面も五線譜に併記されている事が多く、ピアノに関しても鍵盤を押せば正しい音が得られるという点は同様でしたので、とても視覚に頼った演奏をしておりました。
このように楽器から出ている音に対して耳を使っての確認が疎かになっており、フレットレス楽器であるコントラバスを演奏する際に苦労しました。
なぜなら「自分が出している音が正しいのか?」という判断が出来ないからです。
その為、スケールやコードの響きを正確に捉えられていない状況の改善としてソルフェージュのレッスンにも注力するようになります。
ソルフェージュに関する本は非常に沢山ありますが、この本は「本当に初めて」の方でも独自に進めていけるような構成になっております。
ピアノかキーボードがあればベストですが、無ければアプリを用意して下さい。
そして楽譜に書いてある音をまずは弾いてみて、弾いた音に合わせて自分も続けてドレミで歌っていきます。恥ずかしがらずに大きな声で!
始めはなかなか音と声を一致させる事が難しいですし、一致している感覚すらも分かりづらいかもしれません。
しかし根気よく継続していくと次第に分かるようになってきますので、あまり気にせずに進めるのが良いと思います。
その際に気を付けて頂きたいのが「何となく合っているから大丈夫」という妥協だけはしないようにして下さい。
自分の中に音の物差しを作っていく作業でもありますので、音の一致に関しては妥協してしまうと練習効果がとても薄くなってしまいます。
テンポはゆっくり、またはテンポの指定は無しでも良いので確実に音と声を一致させられたら合格として、次へと進んでみるようにして下さい。
私の場合はレッスンの時間に都度指摘を受け、改善点を確認していく事が出来たのですが、レッスンを受けていない方でもこの本を読み進めながらレベルアップを図る事は可能だと思います。
感想
この本がソルフェージュ初学者に優しいと感じた部分として、「簡単なリズムも取れない」という方に寄り添った内容である点が挙げられます。
新しい種類の音符が出てくれば、その音符を付け加えた課題を出して少しずつ慣れさせていくというような工夫がされているので、実際私も挫折する事なく取り組む事が出来ました。
著者による文章の解説は3ページ程ですが、いずれも初学者が苦労するであろうと思われる部分に対して具体的で分かりやすい説明をしています。この部分にも好感が持てました。
この本を通してソルフェージュの重要性を学ぶ事が出来たかと思います。
これからソルフェージュを始めてみようと検討されている方に、一度手に取って頂ければ幸いです。
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