今回のテーマは『♯や♭の調号は怖くない!ベーシストの簡単キー判定方法』です。
私も普段使っている方法です。
セッションの場でもあたふたする事無く簡単に出来ますので、試してみて下さい。
調号のパターンが覚えられない…
五線譜を見ると一番最初の部分に#と♭が記載されていますよね。これが調号です。
曲のキーを教えてくれる有難い記号なのですが、パターンが沢山あるので覚えるのが少し大変です。
何も書かれていなければ「C」と判定するのは誰でも簡単に出来るのですが、「♯が3つ」「♭が4つ」と増えていくと…どうでしょうか?
私もかつては即座に調号からキーを判定する事が出来ず、毎回調べていました。
♯が7つ、♭が7つの14パターンを覚えてしまうという方法もありますが、ただの暗記は非常に苦しいです。
しかしセッションにおいては即座にキーを判定する事で、使える音も把握する事が出来るという大きなメリットもあります。うーん、悩ましいです…。
ベースを使えば簡単に判明!
しかし、実は丸暗記しなくても簡単にキーを導き出せる方法がありますので、ご紹介したいと思います。
まずはご自身のベースを見て下さい。
エレキベースでも分かりやすいように、敢えてフレットを使用してご説明します。
調についてはこちらを参照
調 - Wikipedia出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
#のパターン
ここまでで、ある法則に気が付きましたでしょうか?
♯の数が増えるにつれて、ベースの弦も1弦「G」から4弦「E」と下へ移動しています。
なので調号で♯が2つあれば、G弦をスタートにして2つ目の開放弦の音がキーとなります。「D」ですね。
♯が3つの場合も同じように「A」と導き出せると思います。
♭のパターン
これもある法則に気が付きましたでしょうか?
♭の数が増えるにつれて、押さえる位置も4弦1フレット「F」から3弦1フレット「B♭」と上へ移動しています。
なので調号で♭が2つあれば、4弦1フレットをスタートにして2つ目の3弦1フレットの音がキーとなります。「B♭」ですね。
♭が3つの場合も同じように「E♭」と導き出せると思います。
このようにベースの指板を用いて、簡単に調号が示すキーを判定する事が可能です。
♯と♭が5つ以上の場合はどうする?
先生からは「ジャズでは♯と♭、それぞれ4つまで判定出来れば大丈夫」と言われましたし、実際スタンダード曲であれば大体上記の方法で対応出来るかと思います。
ですが、念の為5つ以上の場合についてもご説明しておきます。
(と言いましても難しくは無いです。)
♯のパターン
♯が4つで4弦の「E」まで下りてきてしまい、それ以上いけませんよね。
その場合は一旦「E」の位置を変えます。
どこでも良いのですが、分かりやすいのは2弦の2フレットの「E」でしょうか。
そこからフレットは変えずに同じように1つ下の3弦に移動してみて下さい。「B」になりませんか?
なので♯5つは「B」です。
♯6つは更に下なので、4弦の2フレットの「F#」となります。
♭のパターン
♭が4つで1弦1フレットの「A♭」まで上がってきてしまい、それ以上いけませんよね。
その場合は一旦「A♭」の位置を変えます。
どこでも良いのですが、分かりやすいのは4弦の4フレットの「A♭」でしょうか。
そこからフレットは変えずに1つ上の3弦に移動してみて下さい。「D♭」になりませんか?
なので♭5つは「D♭」です。
♭6つは更に上なので、2弦の4フレットの「G♭」となります。
まとめ
今回は『♯や♭の調号は怖くない!ベーシストの簡単キー判定方法』というテーマでお送りしてきました。
・ジャズでは♯と♭、それぞれ4つまで即座にキーの判定が出来れば取り敢えず大丈夫。
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