今回のテーマは『ジャズフレーズの研究!【CHARLIE PARKER OMNIBOOK】』です。
レッスン受講中に教材として購入した本をご紹介させて頂きます。
初心者向けというよりは、ある程度ジャズを修練した中級者以上の方に向けた教材かもしれませんが、ソロの組み立て方の勉強になりましたので、ご紹介致します。
書籍情報
書籍名:CHARLIE PARKER OMNIBOOK
出版社:Criterion
洋書なので、かなり大きな書店に行けば入手可能かと思います。
しかし通販サイトを利用する事で簡単に購入出来ます。私はAmazonを利用しました。
どんな内容?
アルトサックス奏者であるCHARLIE PARKER(チャーリーパーカー)のフレーズ集です。
「パーカーはサックス奏者なのに…何故ベーシストの教材を使わないの?」
そんな疑問を持たれる方もいらっしゃるかと思いますし、私もレッスンで先生から勧められるまでは同じような思いでした。
しかし、ある程度ベースの奏法的なスキルが向上してきますと、次の段階では「音色」であったり「フィーリング」と言った分野でのスキル向上が求められます。
この理解が非常に難しい所でもあり、ジャズの面白さでもあります。
私もレッスンで課題曲に対して技術的な合格点は貰っていたものの、ビパップのジャズフィーリングを表現する事に苦戦。
そこで更なる発展の為にと、この教材を使ってパーカーを学ぼうと言う流れになりました。
何といってもパーカーはビバップと呼ばれるジャズのスタイルを確立させたレジェンドです!
パーカーを学ぶ事は、ビパップを学ぶと等しい事なんですね。
譜面はC譜でヘ音記号となっておりますので、ベーシストにも弾きやすく直ぐに取り掛かれます。
収録されている曲もセッションで取り上げられる事の多いスタンダードもありますので、丸ごとコピーする事でビパップの雰囲気全開で演奏する事が出来るようになります。
しかし、あくまでサックスで演奏されたフレーズです。演奏しているのもパーカーです。
音も多く、コントラバスで演奏するのには非常に難易度が高い事は覚悟しておいた方が良いと思います(^-^;
私の場合は「Billie’s Bounce」の完コピから始めました。
動きのあるフレーズで苦戦をしましたが、何度も弾き込んでいるうちに、独特のアクセントやノリのようなものが分かってくる様な感覚が生まれてきます。
ジャズの学習において、フィーリングというファジーな概念を学ぶにあたり、ここまでコピーの大切さを実感した事がありませんでした。
この記事を書いていて、またフレーズのコピーをしたくなってきました(^^♪
久しぶりに本を引っ張り出して、練習しようと思います!
感想
ビパップのフィーリングを理解するのには最適な教材の一つであると思います。
しかしその分、奏法的なスキルも求められる為、楽器初心者の方には難しいです。
ある程度演奏力を鍛え、一通りのアドリブまでが可能となったタイミングで挑戦すると、最大限の効果が得られるかと思います。
C譜以外にも、B♭譜やE♭譜のバージョンもありますので、ベーシストに限らずジャズを演奏するプレイヤー全員にも推奨出来る本です!
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