ジャズスタンダード研究会12『Beautiful Love』

セッション

今回のテーマは『ジャズスタンダード研究会12『Beautiful Love』』です。

ピアニストの友人とベーシストの私によるセッション初心者同士の二人が、あれこれ試しながら音を出してみるというの軽い感じのセッション体験記です。

感じた事や気づきを共有させて頂きたいと思いますので、お付き合いの程宜しくお願い致しますm(__)m

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課題曲

Beautiful Love

1931年にVictor Youngによって作曲。
ジャズスタンダードとして知られていますが、元々は歌詞のあるポピュラーソングでした。

スコット・ラファロとの競演4部作のうちの1枚『Explorations』でこの曲を演奏しています。

また、1932年に公開された映画『The Mummy』や、1932年に公開された映画『Hotel Continental』にもテーマ曲として使われていますので、映画音楽としても知られていると思います。

選曲理由

ピアニストの友人と相談をして決めました。

スタンダードの中でも個人的にテーマのメロディが綺麗で好きな曲ですし、初心者向きのセッションやワークショップでも頻繁に取り上げられる点も選曲理由の一つです。

以前演奏したBlue Bossaのように、私はマイナー調の曲に惹かれてしまう傾向があるようです(;^ω^)

編成形式

Bass(koba)とPianoによるデュオ

アナライズ

曲構成は「ABAC」形式の32小節ですね。
キーは調号からFメジャーと判断出来ますが、並行調であるDマイナーの可能性もありますので、念の為最後のコードも確認しておきます。

最後の小節を確認してみると「Dm」で終わっておりますので、曲のキーもDマイナーとして捉えれば良いと思います。

ツーファイブ進行は「Em7♭5-A7(♭9)」、「Gm7-C7」で確認出来ます。

セッション実践

テンポは100~120で設定しました。

1小節目から3小節目にかけて「Em7♭5-A7(♭9)」というマイナーのツーファイブ進行が出てきますので、素直にツーファイブフレーズを弾くのも良いですし、コードトーンやドミナントコードである「A7(♭9)」にHmp↓5スケールを使ったアプローチ等も試していきます。

ちなみにですがHmp↓5はハーモニックマイナーパーフェクトフィフスビロウと呼びます。長い(^-^;

今回の曲ではDmのⅤ7に該当する「A7(♭9)」が所々に出てきますので、このコードに対するソロアプローチを、もっと色々出来ないのかなと挑戦してみます。

ドミナントコード(Ⅴ7)に対して使えるスケールが多く存在する事は分かっているのですが、知識だけあって全然使いこなせていません…。

実際に今回も試しているHmp↓5スケールですらとっさに対応出来ないケースがまだまだあり、スケール単位で流暢なソロは弾けませんが、少し攻め方を変えてみます。

例えば曲中で頻出するDmのⅤ7に当たる「A7(♭9)」。AHmp↓5スケールを適用すると下記の音が使用出来ます。

しかし使える音を把握した所で結局スケールを上下するだけのソロに留まってしまい、面白さも感じる事が出来ないというケースがあります。

そんな時には先ほど言ったようにポイントとなる音だけを厳選して使用するだけでも、大分雰囲気を出す事が出来ます。

「A7(♭9)」の場合ではテンションとなる♭9に該当する「B♭」を単発で使用したり、コードトーンを交えて使用したりする事でも十分だと思います。

いきなり多くの音を敷き詰めて使おうとせず、リズムを工夫して少ない音で表現する事に慣れていく事が、結果的にスケールを使いこなす事に繋がっていくかと思います。

まとめ

今回は『ジャズスタンダード研究会12『Beautiful Love』』というテーマでお送りしてきました。

・ドミナントコード上でのアプローチ方法が固定的になってしまったので、表現の引き出しを多く持つように練習する。
・♭9に関しては単純なアプローチ方法だったが、結果的には響きを感じながらソロを取る事が出来た。

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