ジャズスタンダード研究会5 『Fly Me to the Moon』

セッション

今回のテーマは『ジャズスタンダード研究会5『Fly Me to the Moon』』です。

ピアニストの友人とベーシストの私によるセッション初心者同士の二人が、あれこれ試しながら音を出してみるというの軽い感じのセッション体験記です。

感じた事や気づきを共有させて頂きたいと思いますので、お付き合いの程宜しくお願い致しますm(__)m

Sponsored Links

課題曲

Fly Me to the Moon

1954年にアメリカの作詞家・作曲家のBart Howardによって作曲。
非常に数多くのミュージシャンによってカバーされており、映画やドラマ以外にもゲームやアニメの劇中曲として使用されています。

私が参考音源としてよく聴いているのが、Oscar Petersonによるテイクです。
Oscar Peterson好きでして(;^ω^)もっと色々聴いて勉強しないといけませんね。

Oscar Petersonは軽快にピアノを弾くので、気分が明るくなります!
動画を見ても非常に楽しそうに演奏するので、そういう部分が音にも分かりやすく感じる事が出来ます。

楽しむ事の大切さ(。-`ω-)

また「新世紀エヴァンゲリオン」のエンディングテーマとしても使用されていた事から、私のようにアニメ好きの方にも認知されている曲だと思います。

選曲理由

ジャズスタンダードとされている曲の一つですし、ボーカル曲として演奏される事も多いのでレパートリーとして加えていきたいという理由により選択しました。

更にボサノバのリズムでも演奏されるというアレンジの広さも魅力です。

編成形式

Bass(koba)とPianoによるデュオ

アナライズ

曲構成はABAC形式の32小節です。

キーは調号からCメジャーと判断出来ますが、並行調であるAマイナーの可能性もありますので、最後のコードも確認しておきます。

最後は「Bm7(♭5)-E7」で終わっていますが、これが冒頭のAmに繋ぐための進行となりますので、曲のキーは最後からの一つ前の小節であるC△7からCメジャーとして捉えれば良いと思います。

ツーファイブ進行は「Dm7-G7」、「Bm7(♭5)-E7」、「Em7-A7」で確認出来ます。

セッション実践

アップテンポからスローテンポまで幅広いテンポで演奏される曲ですが、我々が基本としている100で弾いていきます。とにかく考えながら、しっかりと弾き切るテンポでやります。

テーマパートは2ビート、ピアノソロパートは4ビート(ウォーキング)を基本に演奏していきます。
前半16小節を2コーラスして32小節となるイメージですが、実際は後半16小節のコード進行が微妙に異なってくるので注意。

ここのコード進行を意識してれば、「今はCパートを弾いているんだな」とロストする事も防ぎやすくなるような気がします。

まずはツーファイブ進行を探してみます。
キーがCメジャーなのでAパートやBパートで「Dm7-G7」が頻出するのと同時に、並行調である「Bm7(♭5)-E7」も繰り返します。

また後半のCパートにも「Em7-A7」のツーファイブ進行が確認出来ますので、ここでも積極的にフレーズを使っていきます。

その他コードトーンアルベジオを中心としたコーダルなアプローチ方法でソロを取っていきますが、今回は「Bm7(♭5)-E7」のE7の部分で、「Hmp5↓」というスケールを使ってみました。

Hmp5↓は「ハーモニックマイナーパーフェクトフィフスビロウ」と読みます。長い。
※Mixolydian♭9、♭13と同じ構成のスケールです。

と言いましても、このコードにはこのスケールが使えるという知識があるだけなので、実際には流暢なフレーズを紡ぎ出す事は出来ません…。

しかし実践してみないと定着しませんので、取り敢えず構成音を下降していくだけでも挑戦。
弾いてみると少なくてもコードに対しての響きが分かりますので、この感覚だけでも持って帰ろうと何度も弾いてみました(;^ω^)

こういう所がお気軽ジャズ研究会の良いところでもあります。

まとめ

今回は『ジャズスタンダード研究会5『Fly Me to the Moon』』というテーマでお送りしてきました。

・同じツーファイブ進行が頻繁に出てくるので、ストックしているフレーズをじっくりと試しながら演奏する事が出来た。
・少しずつでも良いので、スケールによるソロアプローチも出来るように努力する。(コーダルでは無く、モーダル。)

コメント

タイトルとURLをコピーしました