今回のテーマは『ジャズスタンダード研究会11『Say It (Over and Over Again)』です。
ピアニストの友人とベーシストの私によるセッション初心者同士の二人を基本とし、あれこれ試しながら音を出してみるというの軽い感じのセッション体験記です。
今回はトリオでのセッションとなりましたので、その中で感じた事や気づきを共有させて頂きたいと思います。
お付き合いの程宜しくお願い致しますm(__)m
課題曲
Say It (Over and Over Again)
1940年に発表されたオリジナル曲には歌詞が存在しています。
作詞はFrank Loesser、作曲はJimmy McHughによるもので、映画『Buck Benny Rides Again』に使用されておりました。
私がこの曲を知ったのは1962年に発表されたJohn Coltraneのアルバム『Ballads』でしたが、皆さんは如何でしょうか?結構このアルバムで知ったという方もいらっしゃるかと思います。
選曲理由
スイング、ボサノバと経験してきましたので、今度はバラード曲に挑戦!
他にも候補となる曲は沢山あるのですが、ピアニストの友人がレッスンで取り上げられて練習しているとの事もありましたし、私も個人的に好きな曲でしたので候補としました。
編成形式
Bass(koba)とPiano、Tenor saxによるトリオ
Tenor saxさんは中学~大学まで吹奏楽で鍛えられたSax女子。アドリブは全然出来ないので、ソロ譜面をコピーして参加してくれました。
アナライズ
曲構成は「AA’BA’」形式の32小節ですね。
キーは調号からE♭メジャーと判断出来ますが、並行調であるCマイナーの可能性もありますので、念の為最後のコードも確認しておきます。
曲の頭も終わりもE♭となっておりますので、素直に曲のキーはE♭メジャーと捉えれば良いと思います。
ツーファイブ進行は「Fm7-B♭7」「Cm7-F7」「Dm7-G7」「Dm7♭5-G7」「Em7-A7」と多くのパターンを確認する事が出来ますので、結構部分転調が多い曲です。
セッション実践
テンポはバラード曲なので80に設定しました。
演奏していてすぐに気が付いたのですが…。
「めちゃくちゃベースのテンポキープが難しい!」
普段のテンポ120程度&スイングによるアンサンブルでは、ピアノやギターがリズムを刻んでくれていた面がありましたので、それが結構助けとなっていました。
しかしバラードとなると、ただでさえドラムレスの編成なのにピアノもいつも以上に音数が少なくなります。
ゆったりした雰囲気に飲み込まれてテンポが遅れてしまいますので、バラードにおけるベースの重大さ痛感しました。かなり拍は意識して弾いたと思います。
バラード曲でのセッションは初めてだったのですが、かなり疲れたという感覚。
テンポがゆっくりだからこそ、テーマやソロでのアプローチについても「じっくり考える」事になり、この頭のフル回転が疲れとなって感じられたのだと思います。
まだまだ課題は沢山ありますが、バラードの雰囲気を体験出来た事は大きな経験になりました。
まとめ
今回は『ジャズスタンダード研究会11『Say It (Over and Over Again)』』というテーマでお送りしてきました。
・スローテンポだからこそ考える時間も多く、選択肢も増える。単調なアプローチにならないように試行錯誤が大切。
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